撮影初心者向け:マットボックスとは?フィルターやレンズフードとの違いを解説
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カメラや映像撮影において「マットボックス」という機材があります。初心者には馴染みがないかもしれませんが、映像のクオリティを向上させるために重要なアクセサリーです。ここでは、マットボックスの役割や、フィルターやレンズフードとの違いを解説します。
マットボックスとは?
マットボックスはカメラのレンズ前に取り付けて、レンズに入る不要な光を物理的に遮る四角いフードのような機材です。これにより、フレアや反射を防ぎ、映像をクリアに保つことができます。また、NDフィルターや偏光フィルターなどのフィルターを複数重ねて使用でき、フィルターホルダーを使うことで素早くフィルター交換が可能です。特に「ドロップイン方式」という簡単な交換方法が初心者にも扱いやすい点です。
フィルターやレンズフードとの違い
フィルターは、光量や色味を調整するためにレンズに直接ねじ込むものですが、複数フィルターを重ねる際に手間がかかるのが難点です。マットボックスは、これらのフィルターを簡単に重ねたり、素早く交換できるため、特に撮影中のフィルターチェンジが多いシーンで便利です。NDフィルターだけでなく、特殊効果を持つフィルター(たとえばブラックミストフィルター)もマットボックスで効率的に使用できます。
レンズフードは、レンズの前に取り付けることで光の侵入を防ぐアクセサリーですが、遮光範囲が限定的です。特に広角レンズでは、レンズフードでは完全にフレアを防ぐことが難しい場合があります。マットボックスはフレンチフラッグ(可動式の遮光板)によって、光の侵入をより広範囲で柔軟に制御でき、レンズフード以上に正確な光の遮断が可能です。
どのような場面でマットボックスが必要?
特に屋外撮影や強い光源がある環境では、マットボックスの効果が顕著です。太陽やスタジオの強い照明からレンズを保護し、フレアや反射の発生を防ぐことで、映像を鮮明に保ちます。フィルターホルダーが備わっているため、NDフィルターや色補正フィルターなども撮影中に素早く交換でき、撮影のテンポを保つことができます。
マットボックスは、特にフィルターの多用や厳しい光条件下での撮影時に効果的であり、プロフェッショナルな仕上がりを目指す初心者にとっても重要なアクセサリーです。