みなさんこんにちは。NEXT ACADEMY Podcastへようこそ。今回のテーマは「テクノロジーの最前線にいる人々は、なぜ東洋思想を学ぶのか」です。AI企業の創業者やスティーブ・ジョブズを入り口に、戦後日本の創業者たちの思想、そしてマサさん自身が事業で大切にしていることまで、話は少しずつ深いところへ広がっていきました。
テクノロジーの最前線にいる人ほど、思想に向かう理由
HAL: 最近、アンソロピックの共同創業者たちが、AI時代こそ人文学や哲学、人間らしさが重要になると語り、同社が哲学者を雇用していることも話題になりました。マサさんは以前から、技術の最前線にいる人が思想へ向かうことに関心をお持ちだったそうですね。
マサ: そうなんです。スティーブ・ジョブズも、禅などの思想から学び、インドを訪れたりしながら、アップルのデザインや企業としての思想をつくっていきました。なぜこういうハイテクノロジーを扱う人たちが、こうした考え方を学ぼうとするのか。個人的にも、ずっと疑問に思っているところです。
「何のためにやるのか」を振り返る瞬間
HAL: ご自身の仕事の中でも、「何のためにやっているのか」と振り返る瞬間はありますか。そうした思想性を持っていた先人はいるでしょうか。
マサ: あります、よくあります。個人的に思うのは、戦後に日本経済を支えてきた創業者の人たちは、こうした傾向が非常に強いということです。特に松下幸之助さんや、ソニーの創業者・井深大さんもそうではないかと感じています。井深さんは晩年、エスパー研究所をつくって「気」や超常的な領域まで探究していました。技術を突き詰めた人ほど、そういう見えないものへ関心を向けていく。そこに何かヒントがある気がしています。
今の事業で意識している社会的な価値
HAL: 今のご自身の事業では、どんな社会的な価値を意識していますか。
マサ: 直近でいうと、AI時代にどう使えばいいのか分からない、という人がやはり増えています。だからこそ、そのあたりを整理して、低価格でも、無料でもいいので広めたい。そう思って尽力しているところです。もう一つは健康ですね。自分で学び、自分について知り、自分で設計していかなければいけない領域なので、そこも広めていけるように、いつも考えています。
どう形にして届けていくか
HAL: そうした取り組みを、次のステップとして、どう形にしていきますか。
マサ: 結局のところ、いろいろな形でリリースし続けるしかないと思っています。思想を盛り込んだデジタルのサービスやアプリ、紙の本、あるいは動画や音楽かもしれません。とにかく出し続けないと、多くの人には届かないだろうと考えています。
哲学を、作品にのせて伝える
HAL: 最後に。ご自身の哲学を、どんな形で実務や作品に結びつけていきたいですか。
マサ: 作品を通して、物語を伝えていくことだと思っています。
今回は、テクノロジーと東洋思想、そして一人で事業をつくる人の哲学について伺いました。それではまた次回、お会いしましょう。



